シャープ資本増強報道を否定

シャープ増資の報道が、読売新聞から出ました。これに対して、シャープは自社で発表したものではなく、資本増強は決まったものではないと報道を否定しています。


増資の報道

シャープ1000億円増資を検討中の報道が流れましたが、シャープ増資の中身は銀行株も影響を受ける内容になっていました。
増資に加え、普通株ではないが、自己資本とみなすことができる劣後ローンや優先株などを組み合わせることで、主力行も信用補完する方向だ。シャープは2月にも発表する中期経営計画に盛り込む方針だ。(読売新聞) 
シャープとみずほコーポレート銀行、三菱東京UFJ銀行の主力2行などは、自己資本比率を少なくとも10%超に高める必要があるとの認識で一致した。(読売新聞)
シャープ増資報道について、詳細はリンク先をご参照。読売新聞は、劣後ローンや優先株などを組み合わせと表現していますが、これがDDSやDESを指しているのであれば、シャープの通常の借入金は減少します。

増資の中身で銀行負担が変わる

しかし、シャープの現金が増加するわけではないので、銀行は追加で貸出を行うのかどうかが焦点になります。

つまり、読売新聞は1000億円増資を検討中と報道していますが、これが1000億円の新株発行による増資なのか、新株と銀行支援を合わせて1000億円で意味が大きくかわります。

資本増強は具体的に決っていないと発表

シャープは2013年1月4日に以下のプレスリリースを発表しています。
1月1日付の一部報道について
平成25年1月1日付で、当社の資本増強に関する一部報道がありましたが、当社が発表したものではありません。資本増強については様々な検討をしていますが、具体的に決まったものはありません。(シャープ)
シャープは読売新聞の報道について、具体的に決ったものではないと否定しています。資本増強は検討しているようであり、読売新聞の報道はあくまで検討の一つということでしょうか。

銀行の動向に注目

シャープは、資本増強報道を否定していますが、何らかの資本増強策は検討しているようです。シャープは銀行の社内格付け格下げが報道されていることや、シャープ銀行融資報道の注意点として、みずほコーポレート銀行と三菱東京UFJ銀行以外の動向も気になります。

みずほコーポレート銀行、三菱東京UFJ銀行の主力2行は、シャープの自己資本比率増強で一致していると読売新聞は報道しています。どういった資本増強策が今後でるのか注目かもしれません。

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